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2015年07月31日

高槻町家・夏の模様替え

こんにちは。「わたしの城下町企画」メンバーの松の字です。

 7/25(土)にいつもお世話になっている高槻の300歳の町家・横山家住宅さんにおじゃまして、メンバー数人で夏の模様替え(襖と簾戸の入れ替え)を見学&体験させていただきました。
 今年は梅雨がなかなか明けず例年よりだいぶ遅くなったそうです。気温が上がらなかった夏は模様替えしなかった年もあったそうですが、やらないと手順ややり方を忘れてしまうので数ヶ月の間のことであってもやはり毎年やるべき作業であるそうです。

 建具屋さんも来られており(若い人に来てもらったからあと30~40年は大丈夫やねと言われてました(笑))、作業としては部屋の仕切りの襖を外して蔵(!?)からヨシ簾を張った戸を出して来て入れ替えるもの。
 ややこしいところは、簾戸の大きさ(=襖の大きさ)が部屋によって違うので、どこに嵌めるべきか探さないといけないところだそうです。
戸の天辺などに部屋の名前と嵌める方角などが記入されているものもあるのですが、部屋の呼び方もだんだん変化していたりするので間違えないようにするのはなかなか大変な作業のようです。
 また鴨居が変形している部屋は、そこに合わせて戸を削ってあったり、縁側に面したところは、飾りのある戸だったり、簾戸にも表と裏があり、客間には表側を向けて嵌めたりと部屋ごとのちょっとした違いが無数にあって長く使われている家の歴史を感じました。
更にすだれの飾り紐(すだれを巻き上げた時に止めるためのもの)は、部屋に対してどちらにつけるべきか(すだれは中から巻くのが正解か外から巻くのが正解か)というのも話題に上っており奥が深かったです。

 しまう襖には傷まないように角に紙を挟んで、包装紙(布団とか買ったときについてきそうな年季の入った丈夫なもの)に包んで上からビニール袋をかけて縛るという作業を経て、無事、夏への模様替えが完了。
高槻町家・夏の模様替え

高槻町家・夏の模様替え




















 簾戸もすだれも涼しげでとてもいい感じなのですが、へっぽこカメラマン松の字が、ケータイで写してますので、見づらい部分はご容赦ください。


 今回入れ替えた襖には、外した場所を記載した紙が貼られており、これが威力を発揮するのはまた2ヵ月後、10月ごろの模様替えだそうです。

 日本家屋で季節に合わせて襖を入れ替えるというめったにできない体験をさせていただき、横山家住宅の皆様には感謝感謝です。
冷たいお茶も美味しかったです。

 昔は城下のたくさんの家でこういった夏を迎える作業をされていたのかと思うと、今とは季節の感じ方が全然違ったのだろうなと思います。
(今みたいに?忙しくしていたら何となく季節が移ってたよ~なんてことはなかったのではないでしょうか)

 作業後の「わたしの城下町企画」ミーティングでは、8月23日、24日の馬町の地蔵盆の見学に行こうという話や未定ではありますが地域の文化祭で城下町に関連した企画をしてはどうかという話が出ていました。

 また活動報告等ブログでもしていきますので、よろしくお願いします。











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Posted by 高槻町家2015 at 08:27│Comments(3)高槻町家のこと
この記事へのコメント
300歳町家の簾戸を見ると、今年も夏が来たなぁと実感します。
松の字さんも大活躍でしたね。おつかれさまでした。
Posted by 照五 at 2015年07月31日 13:37
照五郎さん、お疲れ様です。
模様替えでこんなに部屋の印象が変わるのは、驚きでした。 いい経験をさせていただきました(^^)
Posted by 松の字 at 2015年08月07日 09:17
熱いアスファルトの上を通ってきた風も、南北にある庭で冷やされて、部屋の中は見た目だけでなく、実際、涼しい風が抜けていました。そんな町家のよさを、おうちの方はお手間をいとわず伝えていらっしゃるのですね。
Posted by おけいちゃん at 2015年08月09日 16:16
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